心理的安全性を実現するリーダーの取説 弱みを力に変える方法

心理的安全性

リーダーのあなたへ。自己開示の力で、チームとの距離を縮め、心理的安全性を築く方法を伝授。あなたの取説を、今すぐ共有しましょう。

リーダーが自己開示をすることの意義とは?心理的安全性を実現し、チームのコミュニケーションを円滑にするためのリーダーの”取説”作りのヒントとテクニックを紹介します。弱みを共有し、組織の強みに変える方法を学びましょう。

そもそもチームのメンバーから上司には話しかけづらいです!の前提条件に気づいていますでしょうか。

リーダーとは職場で役職が付き、人事評価する側ですよね。

従いまして、メンバーからは、権威あるリーダーにいつ話しかければよいのか、は大変気になるポイントです。

自分の意見で、上司から嫌われたらどうしよう、そしてもしそのせいで評価が下がったらどうしようと考えるメンバーがいてもおかしくない状況であるとリーダーが認識すべきです。

では、心理的安全性を高めるために、何を話しても大丈夫、受け入れられる状態を作るにはどうすればよいのか。

まずは、リーダー自身から一歩歩み寄ることです。

一歩歩み寄るとは、リーダー自身から自己開示をして、自分という人間を知ってもらうことです。

そうです、リーダーの取説をチームメンバーに共有いただくことです。

おススメのテーマは、自分の弱みです。

例えばこんな感じです。

私も新人の頃は、良く失敗していた。最初は仕事のやり方もわからず、周りに迷惑をかけてばかり。特に最初の半年は仕事に慣れる意味でも大変つらかった。それは、それは、同期入社のメンバーと愚痴ばかり。ただそこから先輩の仕事をマネしたりして、なんとか仕事ができるようになってきた。仕事が面白いなと思ったのは、そのへんかなー。

と自身の新人での苦労した話なんかは、おススメです。

他には、

先日は、わたしの判断ミスにより、チームのメンバーに迷惑をかけてしまい申し訳なかった。このプロジェクトが遅延してしまったのは、私の見積もりの甘さと、先日の対応ミスのせいである。リーダーとしてメンバーを引っ張る立場でありながら、このように迷惑をかけてしまい大変申し訳ない。なんとか少しでも挽回したいので、ぜひ力を貸してほしい。

自身の失敗を認め、そのことを積極的に話しましょう。

このような自己開示は、上司も完璧ではなく、弱い点もある人間なんだなと思ってもらえる点である。

それ以外でもおススメは、定番の趣味なんかも良いです。

ポイントは、自身の趣味をさらっと話したうえで、相手の趣味を聞くことです。

マニアックな趣味のひとり語りはやめましょう。

そして、それ以上におススメの定番テーマは、仕事の好みです。

ちなみに、わたくしもいくつかの会社様のプロジェクトに入りますが、この仕事の好みは早い段階で把握するように努めます。

またプロジェクトメンバーが固まった際には、必ず聞き取りするようにしています。

これを知っているか、知らないかは、仕事のパフォーマンスを上げやすくする点に大きく違いがあると思っています。

例えば、わたしはこのように仕事を進めてもらうことを好む、それにこの点には特にこだわって仕事をしている、資料はこういうスタイルが好きである、などを伝えることである。

そのことを伝えることでチームメンバーは、このやり方で問題ないだろうかとか、リーダーがどんな判断をするかわからないから別の案を作っておくか、などの無駄な高スルガ亡くなる。

ぜひリーダーには、自身の仕事のこだわりや進め方をチームメンバーと事あるごとに共有して頂きたい。

そして、ただ弱みを積極的に開示するだけで終わってはいけない。

リーダーとしては、弱みもチームのパフォーマンスにつなげる機会として活用して頂きたい。

弱みを伝えた際にこんな反応が出てくればあなたの組織も心理的安全性が高いと言える。

例えば、リーダーが弱みを伝えて、チームメンバーが親近感を覚えると、私たちに何かできることはありませんか、私たちも悔しいです、一緒に挽回しましょう!などと、積極的な発言が出てくるはずです。

ぜひリーダーとしては、このような状態を目指して頂きたいものである。

いかがでしたか、あなたの取説をぜひチームメンバーと共有しましょう。