チームメンバーの取説と心理的安全性 自然なコミュニケーションでチームパフォーマンスを上げる具体的なステップ

心理的安全性

“あの上司はいつも私のことを理解してくれている”と感じられるリーダーシップを目指す方法をご存知ですか?

それは、メンバーの”取説”を作成すること。この記事では、その取説の作成方法と活用術を探ります。

心理的安全性の実現には、チームメンバーの「取説」が必要です。

この取説を通じて、お互いの価値観や仕事のスタイルを理解し、信頼とオープンなコミュニケーションを築く手法を探ります。

リーダーの役割として、メンバーの取説の作成と活用方法を学ぶことで、より円滑な関係性を築くステップを紹介します。

メンバー同士の信頼と理解を深めるための「取説」の活用方法を特集しています。

心理的安全性を高め、円滑なコミュニケーションを実現

価値観を共有し、違いを力に変える

日頃の関係性を構築し、チームの活力をアップ!

心理的安全性とは、お互いが信頼して、率直な意見を言えることである。

であるならば、自分の取説だけでなく、相手の取説も必要である。

よって、チームの取説を作る必要がある。

取説を上手く使うとチームメンバーから、あの上司はいつも私のことを見ててくれている。

と相手に感じさせることが重要である。

そのために相手の取説がいるのである。

もちろん、私の指示についてこい!タイプのリーダーシップが悪いとは言わないが、心理的安全性を高めるためには、この相手の取説を上手く使うことが必要なのである。

どうしてもリーダーの時間が限られている中、全てを指示・指導するのは難しい。

そのため、チームメンバーを円滑に動かすためには、このチームメンバーの取説の活用具合によって、パフォーマンスが変わってくると思う。

例えば仕事の進め方で、どんどん進めて粗い出来のものを出して確認しながら進めたいタイプやじっくり検討して丁寧に仕事して完成度高くなるまで進めるタイプなど、人によって違うことはイメージできよう。

ちょっとした仕事を任せてやって頂くだけでも、このように相手の取説があるかないかで、頼み方や指導の仕方も変わってくるのである。

取説を作るために質問の方向性ですが、価値観を探るようなものがおススメです。

他にも確かに聞いた方が良いものがありますが、価値観が大きくご自身と違うと相手からは、なんか違うな、と否定的な受け取られ方をされる方が多くなるためです。

そのため、自分と価値観が違うのだな、と受け止め、ではどうすればこの違う価値観を活かしながらマネジメントできるかな、という目線でチーム運営に役立てるためです。

例えばこんな質問です。

得意な仕事は何ですか?苦手な仕事は何ですか?

いい仕事の基準ってなんですか?

仕事をする上で大事にしていることは何?

プライベートで大事にしていることは?

なぜこの会社に入ったのか?

どんな成長したいですか?

成長するためにチャレンジしていることはありますか?

成長のために必要なサポートはどんなものが考えられますか?

他にも上手くいっているチームのリーダーの方は自然にやられていることも多いです。ぜひ他のチームリーダーの方にも聞いて、質問の仕方を探ってみてください。

プライベートのことはどこまで聞いていいのか?

これも良く上がる質問です。

全く知らないよりは、多少知っていた方が良い。

ただぐいぐい深堀はしないで、相手が自然に話せるところまで、というのがいまのところ運用で良いかなと思っております。

例えば、ご家族は何人いて、どんな感じなのか。そのことにより、仕事で配慮して欲しい点があるか。

このあたりをおさえておけば、プライベートでそんなに深堀せずに、仕事からの悪影響を排除しつつ、うまくメンバーのパフォーマンスを引き出せるかと思います。

たとえば、小さい子供さんがいるのか、ご家族で病院にかかっていて手がかかるのか、などが、知っておいた方が良いポイントかと思います。

ただし深堀はしないでください。あくまでも相手が自然に話したら聞くようにしてください。

そのためにも、まずはご自身から日頃このような話題をお話しするのが大事です。

それによって、あ!私もこれに関する話題を発言した良いのだな、と実感して、そこから発言がはじまるのが理想的です。

ぜひプライベートもなんとなく把握できているのが良いです。

では、会議ではなく、日頃から関係性を構築するためにどんなコミュニケーションをとればよいのか。

最近調子どう?

はい、わたしも良く上司から声かけられました。

これやればいいんですね!

上司とメンバーの関係性ができていれば、これでも構いません。

しかし関係が構築できていない場合は、諸刃の剣です。

関係性ができていないと、部下は緊張して、えーと、えーと、えーと詰まってしまい、なんだか仕事のことを話し出します。

これでは、関係性構築には役立ちません。

むしろ関係を遠ざける方に寄与します。

そこでまずは相手に興味を持つ、ことからスタートしましょう。

例えば、いつもより活発な方には、お、今日はなんだかいつもよりいい感じですね、なんかいい事あった?

と、普段との違いをちょっと見つけて、声をかける。ここからスタートして頂けると良いかと思います。

ざっくりと、最近調子どう?よりは、格段に話しやすいです。

そしてたぶんいいことが話題で出てくるので、話しが盛り上がりやすい傾向にあり、関係性がちょっとだけ近づきます。

なんかいいことありそう、な時には積極的に言葉を向けてみましょう。

そしてこの普段から興味を持ってみるには、もうひとつ視点があります。

元気がない時を見つける、です。

関係性ができていないのに、元気がないのを励ますのは、基本的に難しいです。

日頃から、関係性を構築できているかどうかがポイントになります。

しかしリーダーですから気になります。

メンバーの元気がない時。

関係性が構築できていると、相手から自然と話してくれます。

ここまでもっていくのが、リーダーとして必要です。

相手から、自然に話してもらえる、そのために日頃から言相手に興味を持って、発言を向ける。

ぜひちょっとの心がけで変わりますのでおススメです。

他にも関係性構築のおすすめポイントがございます。

それは普段と違うシチュエーションを利用する、です。

例えば、部下と同行する時、出張するとき、相手先に向かう時など、普段の会社事務所ではない空間や時間を過ごす時です。

ここも関係性構築に一役買います。

普段と違う一面を見つけやすいです。

オフィス内でのかしこまった感じから、ちょっと違う一面を見ることができます。

ちょっとお客さん先まで時間あるから、喫茶店でも行こうかなど、時間を調整しつつ、メンバーとの関係性構築に役立てて頂ければと思います。

喫茶店の話しから、コーヒーの話し、どんな休憩しているから、プライベートな話題まで、ムリのない範囲で、わたしはあなたに人間として興味持っていますと、フラットな関係で話題を展開出来ればよいですね。

堅苦しくない雰囲気になりやすいので、話も弾みやすくなりますので、おススメです。

それから当然失敗もします。

失敗とは何かというと、断られたり、嫌がられたりすることです。

例えば、

お、どうだ、ちょっと今日はメシでも一緒に行くか?

いえ、ちょっとこの資料を先方から急ぎで頼まれたので、けっこうです。

そうか、、、、

はい、悲しい上司の出来上がりです。

ここでへこんではいけません。人生の終わりでもありません。

ただタイミングが悪かっただけの可能性が高いです。

もしかしたら、日頃化の関係がそれほど近づいてなかったからかもしれません。

あきらめずに再チャレンジしましょう。

なかなかあなたぐらいのキャリアですと、普段から断られることはないかもしれません。

ですが、断られるのを前提に、関係性を構築しに行きましょう。

チャレンジも重要な関係性の構築です。

まずは日頃の関係性をきちんと構築したうえで、またメシにでも誘いましょう。

あなたが出張から帰ってきて、これお土産どうぞ。

いえ、甘いもの苦手なんで、、、・

はい、これもへこむポイントではありません。

甘いもの苦手という取説が得られたと認識してください。

チャレンジしてみないと、取説の情報は集まりません。

少しずつ確かめながら、取説の情報を作っていきましょう。

いかがでしたか。チームメンバーの取説。

まずは少しずつ情報を拾っていきながら作っていくのが肝心です。

まずはちょっと試してみる。

ここからはじめてはいかがでしょうか。

では、また。