成功するチームは共通のビジョンから生まれる!5つのステップ

心理的安全性

チームを動かすにはどうすればよいのか。

それは自分たちのコトバで動かすことである。

そのためには、チームのビジョンが必要である。

自分たちのコトバでビジョンを作る必要がある。

では、具体的にどうやってつくるのか。

ステップ0:ビジョンと自分を融合させる。

そもそも、組織の持つビジョンに共感していなければこの話は進まない。

あらためて、なぜうちの会社はこのビジョンなのか。

ぜひ認識を改めて確認して頂きたい。

そのうえで、ご自身の価値観を確認する。

そして、会社のビジョンと融合するワークを行う。

なぜこの会社に入ったのか、どのあたりが会社に惹かれているのか、仕事を行っていてほこりや満足を感じるポイントはどこなのかなど、深堀していく。

そして、会社のビジョンとご自身の価値観を融合していく。

いきなり心理的安全性は高くならない。

基本的なところから、ぜひ積み上げて頂きたいステップである。

ステップ1:チームビジョンの必要性を共有する

あれもこれもと作業が増えてくる、、、と感じる方も多い。

またワークショップやらされるのか、、、

とこの気持ちから始まったのでは、なにも上手くいかない。

我々のチームをよくするにはどうすればよいのか。

この辺から議論を始めることをおススメする。

そのうえで、ではいまよりもっとチームをよくするためには、チームのビジョンやパーパスを作るのもいかがか?と提案のうえ、共通認識が作られ、そのうえで進めることをおススメする。

もちろん、リーダーの強い意志で始めるやり方もあると思うが、それは長続きしない。

結局、やらされ仕事で、なんとなくチームビジョンを作って終わりである。

だれも振り返らないムダなお飾りビジョンができて終わりである。

ぜひ必要性から議論して頂くことをおススメする。

ステップ2:チームのビジョンとは何かを共有する

では、ビジョンとは何だろうか。

あらためて聞かれると、答えに詰まる方も多い。

理想?未来の姿?展望?など、多くの候補が上がる。

この辺の理解も共有することをおススメする。

一つよく使うコンテンツをご紹介する。

TEDの人気講義「WHYから始めよ!」のサイモン・シネックのゴールデンサークル理論である。

Youtubeにコンテンツがあるのでぜひ見て頂きたい。

「何をするか」ではなく、「なぜするのか」を語ることにより、共感が生まれ、行動が促されるのである。

WHY:「なぜそれをやるのか?」

HOW:「どうやってそれをするのか?」

WHAT:「何をするのか?」

とWHYを中心に考えるのである。

ぜひWHYから始めよ!を参考に、チームのビジョンを議論して頂きたい。

ステップ3:チームメンバーの価値観を共有する

さあ、あなたの価値観は何ですか?

と言っていきなり、真剣に言って頂けるパターンは少ない。

普段から、パーソナルな情報のやり取りがどの程度あるのか?によって、このステップがスムーズに進むのか、それともなかなか進まないのかを分けるカギとなる。

はじまる前から、始まっているのである。

ぜひこれを見ているあなた。

積極的にパーソナルな情報の交換を自身から一歩踏み出して頂けると良いと思う。

ここがなかなか進まないなーというチームをお持ちの方は。

ぜひ弊社にお声がけ頂ければと思う。

外部のプロの力を借りるとスムーズに進むことも多いからである。

実際にやってみたけど、難しかったよ、という方、お待ちしております。

では、一旦おいて先に進む。

ステップ2で、チームビジョンとは何かを共有いただいた。

決して、よくある数値目標や、単純な職務の役割ではないことを確認頂けたであろう。

価値観と一口に言っても、いろいろある。

弊社でお渡しするシートでも80以上あると認識している。

価値観なんて、普段考えたことない。

そんな方も実際は多い。

シートを見ながら、あーそういえば、、、なんていうところから始めることもできる。

最初は、個人でご自身の価値観と向き合い。

そのあとで、ペアになって頂き、大切にしたい価値観って何ですか?

という形で質問をお互いにして頂き、理解を進める。

そして、その価値観に共感しながら、なぜその価値観なのかを色々な角度から対話をしながら相手の質問に答える感じで深堀していく。

特に、その価値観が重要だと思った経験やストーリーを引き出せるようになると、よりお互いの理解が深まる。

これは価値観の言語化、という作業をして頂いた。

そして、次はそれをビジュアル化、して頂く。

ビジュアルの持つ力は実は大きい。

ご自身でビジュアル化できる方はそれでもいいし、何かのデザインやイラストを貼って創り上げても良い。

作り方にはこだわらない。

ご自身の価値観をビジュアル化することを目的として作業して頂くことが重要である。

その方が伝わることが多いし、このビジュアル化を通して、自身を再度見つめなおす機会となるのである。

過去にキャリア開発等で、ライフラインのグラフチャートなどを作成している方は、そちらをヒントに価値観を深堀っていくこともできるので、あまり肩ひじ張らずに、気軽に取り組んでいただきたい。

ちなみに、一つ重要な注意点がある。

この価値観共有だが、自己開示に抵抗を覚える方もいる。

もちろんこの自己開示がチームの中でどれだけ普段から進んでいるのか?がキーポイントとなるのだが、あまり無理強いしないことを最初に宣言して共有することが大事である。

基本的には自分が話したい事を話す、話したくないことは、話さない、これは絶対に守るべき境界線である。

この境界線は、人によって違うし、相手がだれかによっても違う。

なので、普段からプライベート情報がどれほどチーム内で飛び交っているかがカギである。

なかなか最初はこのワークをしても難しいなーというチームも実際にある。

その際には、先ほどの境界線を守りつつ、今回の共有できるところで一旦進めることをおススメする。

チームワークは一気に上がらない。

しかし大事な一歩であることに変わりはない。

まずは一歩踏み出したことに自信を持って頂きたい。

ステップ4:チームのビジョンについて対話する

はい、それではチームのビジョン作成の土台がやっと整いました。

チームのビジョンはいきなりつくれません。

きちんとしたビジョン作成のための土台が必要なのである。

ではチームのビジョンについて対話していきましょう。

まずは会社のビジョンと個人の価値観を共有する。

そして先ほどお話しいただいた、この会社でのやりがいや誇りを感じたエピソードを確認する。

そして、ここから、本題に入る。

あなたは、会社を通じてどんな貢献をしているのか?またはどう貢献したいのか?

この辺を各チームメンバー1人1人から話して頂き、共有しながら対話を進める。

そしてさらに、その貢献を通じて、どんな行動をし、どうなっている状態が良いのか?

時間をしっかりとりながら、一人一人の会社と価値観の共有を行う。

今回のチームメンバーが何名か?によるが、この辺の議論は3-4人程度で進める形が良いと思う。

そして全員でホワイトボードなどを使いながら、見える化し共有することができるのが大切である。

お一人ずつ発言すると思うが、その際に聞いている人は、きちんとうなずくことはもちろん、お礼や感想を述べること。

発言した方に、敬意を払うという姿勢を常日頃忘れないことも合わせて強調したい。

ステップ5:チームビジョンを作成

いよいよここまで来たら、チームビジョンを作成できる。

これまで、個人の価値観→個人の価値観と会社のビジョンをすり合わせ、ときた。

ここから個人それぞれの価値観を元にしながら、チームのビジョンを作っていく。

まずは各個人から出てきた価値観や誇り・貢献などから、キーワード化を行う。

それぞれの想いをキーワード化するのである。

ここでは、あまり考えずに直感に従ってキーワード化を行うことをおススメする。

ここで一通りキーワードが出そろっているとおもう。

ここもリーダーがファシリテートするのが良いと思うが、普段からファシリテートの技術は磨いておきたい。難しい場合は、外部の力を借りることをおススメする。

では、ホワイトボードにキーワードが並んでいる状態で、次に行うのは、チームのメンバーが共有できるキーワードを拾い上げて集める。

そのキーワードから、チーム全員が共感できるビジョンを作成する。

ここでチームのビジョンができたはずだ。

ステップ6:チームビジョンを行動する

しかしここで終わってはいけない。

ビジョンを作るだけでは意味がない。

ここからも抜け目なく実行していく仕掛けを作る。

チームのビジョンから、ではそこに向かうために、我々はどうすべきなのか。どんな行動をとるのか。ここを具体的に考えていく。行動ベースにしていくことが重要である。

作って終わりにしない。

チームのビジョンに向かって、一歩、一歩歩みを進められるようなワクワクする行動を作って頂きたい。

これで、新しいビジョンに向かって一歩進むことができた。

そしてこのチームビジョンと行動は、常日頃から触れられる環境を作ることが必要である。

デスクに貼る、定例ミーティングで確認する等、いろいろアイデアを募りつつ、自身のチームに合った方法で日常化して頂きたい。

いかがでしたか。

チームのビジョンを作る。

これは言葉にすると簡単に聞こえるかもしれないが、実際にワークするビジョンを作るためには、きちんとした準備と工程が必要なのである。

ぜひあなたにも一つでも取り入れられるポイントがあれば嬉しく思う。