ビジョンは会社じゃなくて、チームに必要です。心理的安全性とビジョンの関係とは。

心理的安全性

さて、あなたの会社には、ビジョンがありますか?

経営理念や最近だとパーパスと言われて注目されていますね。

なぜ最近注目されているのでしょうか。

いろいろ理由がありますが今回お伝えしたいのは、このビジョンとチームとの関係です。

そこで、あなたに質問です。

チームのビジョンありますか?

わたくしがお伺いする会社でヒヤリングする重要なキーワードです。

ほとんどの方は、えーと、会社のビジョンはあるのですが、、、

チームのビジョンって何ですか?

そうですよね!

チームのビジョンってあまり聞かないですよね。

しかし、心理的安全性を高めるうえでは、最も重要で柱となる考えです。

多くの会社では、ミッション、ビジョン、バリューが掲げられていることが多いです。

しかし自身が、または我々チームが日々になっている仕事と結び付けられていることが少ないと感じております。

本来、このミッション、ビジョン、バリューは組織内で共有されていることが重要なのですが、いかんせんそこまで浸透していないことが散見されます。

ひとつ有名な逸話と共に紹介できればと思います。

3人のレンガ職人の話しです。

旅人が、旅の途中で3人のレンガ職人に質問をしました。

あなたは、ここで何をしているのですか?

1人目は、親方の指示で、ただ石を切ってレンガを積んでいるだけだ。

とめんどくさそうに答えました。

2人目は、レンガを積んで壁を作っているんだ。大変だけど、賃金もそこそこだし生活をするためにやっているんだ。

3人目は、歴史に残る大聖堂を作っているんだ!その一部を担当しているんだ。

と笑顔で答えました。

さて、あなたのチームではいかがでしょうか。

①作業のため?

②生活のため?

③ビジョンのため?

なんのために仕事をしていますか?

聴いたことありますか?

そして意識したことありますか?

もちろんビジョンとつながっていますか?

いかがでしょうか。

ついつい、何をするか?どうするか?がチームの議論の中心となっていませんか。

それはビジョンといつの間にかずれていませんか?

そしてビジョンと繋がっていないと感じることはありませんか?

そうですよね、目の前の仕事をこなせばいいのである!と教わってきた会社の文化で、ビジョンと繋がる、、、?

ピン事ないかもしれません。

しかしこれからは、会社のビジョンとチームのビジョンをつなげることが重要になってくるのです。

そもそも心理的安全性が高い組織とは、なれあいではなく、仕事の目的にそって率直な意見を交わされる状態を言います。

では、仕事の目的に沿って、、、が共有されいないチームはどうなるでしょうか。

そんなリスク負いませんよね。

いや、これって、もしかしたら目的に沿っていないかもしれない、、、。

じゃ、発言するのをやめよう。

となります。

そうなんです。

チーム内で熱い議論を交わすならば、チームのビジョンを作って、共有すべきなのです。

ここが抜けていると、結局小手先での、心理的安全性のテクニックに終始してしまい、改善は一時的なものにとどまり、また元に戻ってしまいます。

はい、チームのビジョンを作り、共有することが大切なのです。

そして、チームのメンバーの顔が見えているからこそ大事なことがあります。

それぞれのチームメンバーの個人の価値観と、チームのビジョンを結び付ける必要があるのです。

この結び付けるのもリーダーとなる方の大切な役割となってきます。

モチベーション研究で有名な3つの基本的な心理的欲求というものがあります。

それは人には、自律性、有能さ、関係性があります。

自律的に働きたい、人に評価されたい、他者と有効な関係を保ちたいという欲求があるのです。

このモチベーションと内発的動機をリンクさせる必要があります。

内発的が高まりやすい要素にも3つあります。

1.有意味感2.自己決定感3.自己効力感です。

有意味感とは、取り組みに意義があるという感覚。

自己決定感とは、自ら行動を選択している感覚

自己効力感とは、やればできるという感覚

です。

チームのビジョンと、この内発性を結び付けることが大事なのです。

そうするとこのチームは、面白い!ワクワクする!役にたっている!

とまさに心理的安全性が高い方向性に行きやすくなるのです。

現在は、個人の価値観も多様化してきて、みんな同じ考えをするのが難しくなってきています。

だからこそ、よりチーム共通のビジョンを作成し、個人の価値観と結びつけることが必要なのです。

ついつい給料や、休みが多い、などが個人の働きやすさでクローズアップされやすい現代です。

しかし個人の内発性とリンクすることにより、心理的安全性を高めることは可能なのです。

企業も最近は、経済合理性だけを追求することが正しい価値観ではなくなっています。

SDGsやESGなどが世界のトレンドとして、日本企業にも大きな影響があります。

そのためにも、企業も個人も事業や仕事の意義を改めて言語化し、共有するプロセスが必要であると感じております。

まずは会社のビジョンを確認する。

自身の価値観を言語化してみる。

チームのビジョンを作ってみる。

そんなところから、心理的安全性を高める第一歩を始めてみるのも良いかもしれません。