心理的安全性とチームの効果的な運営 ジョハリの窓を活かしたアプローチ

心理的安全性

自分の理解は一歩先のチーム力への道。あなたは自分を知っていますか?しかし、チームがあなたをどう認識しているのか、気付かないことも多いものです。そこで登場するのがジョハリの窓と心理的安全性。この記事では、心理的安全性を高め、チームの関係性とパフォーマンスを向上させる方法を解説します。自己理解のステップからチームワークの向上まで、具体的な手法を紹介。チームを健全に導くための新たな一歩を踏み出しましょう。

自分のことはよくわかっています!

とおっしゃる方は多いです。

では、聞きます。

自分が、チームにどう知られているのかわかっていますか?

意外とここがわかっていないことが多いです。

なんなら、チーム組んで長いんですが、、、という場合でも、あ、そんな一面があるんだ~と発見があることも多いです。

で、ここまで聞いてピンとき方いますか?

これは、ジョハリの窓ですね。

有名なキーワードなのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

ジョハリの窓とは、以下です。

ジョハリの窓は,Joseph Luft と Harrington Ingham によって考

案され,自己の中には「開放の窓」「盲点の窓」「秘密

の窓」「未知の窓」の 4 つの窓が存在するといわれてお

り,開放の窓とは「自分も他者も知っている自己」,盲

点の窓とは「自分は気づいていないが,他者は知って

いる自己」,秘密の窓とは「自分は知っているが,他者

は気づいていない自己」,未知の窓とは「誰からも知ら

れていない自己」と定義している。また,ジョハリの

窓は,自己開示とフィードバックの概念と機能を明確

にするものである(柳原,2018)(図 2)。自己開示と

は,自分では分かっているが,他者には「隠している」

または「隠れている」自分の情報について提供するこ

とであり,「開放の窓」が「秘密の窓」へ拡がる働きを

指す(図 2)。一方で,フィードバックとは,「自分に

は分かっていない自分」を他者から知らせてもらうこ

とであり,「開放の窓」が「盲点の窓」へ拡がる働き

を指す(図 2)。

出所:ジョハリの窓を用いた自己理解と個人のチームワーク能力との関係

自分を知るとは、相手との関係の中で、行っていく活動を行っていくとチームにプラスになる事が多い。

イマドキの言葉で言うと、自分自身をメタ認知してみる、である。

とはいえ、自分はこう見られているだろう~という考えで、実際が違うことは多い。

自分の言動が、どう捉えられていて、どのような影響を相手に与えているのか。

これを知っている方は、あまりいない。

従って、開放の窓を広げ、盲点の窓と、秘密の窓、未知の窓を小さくする作業が必要となってくる。

では、具体的にどのようにやっていくのか。

おススメはこちらです。

知っている窓を広げるワークショップ

ステップ0:事前アンケートを実施する。チームメンバーに対して思っていることを集めていく。良い点、改善点などを集めていく。リーダーが急に集めるとなかなか本音が出にくいケースが多いので、第三者や、人事部、他のリーダーにお願いするケースが上手くいく場合が多い。改善ポイントが特に出にくいので、なるべく書いて頂くように事前にお伝えできると良い。

ステップ1:チームメンバー全員を集め、グランドルールとこれからの目的を伝える

ステップ2:一人メンバーからスタートして、その自分に対して、こう接して欲しい、こう行動して欲しい、というフィードバックをもらう。

これで盲点の窓(自分は気づいていないが、他人に知られている)を小さくする。

ステップ3:フィードバックに対して自分の感想や想いを伝える。

これにより秘密の窓(自分は知っているが、他人は知らない)を小さくする。

ステップ4:自分の周囲からの期待を踏まえ、チームでの目標設定を行う

ステップ5:目標に向けた行動をする事をチーム内でメンバーごとに宣言を行う。

この一連のステップで、チーム内での知っている窓を広げて、チームを円滑に進めることを狙いとしていく。

知っている窓を広げるワークショップいかがでしょうか。

これから心理的安全性に取り組みたいチームはぜひ行って頂くことをおススメする。

またこのワークショップは定期的に開催するのもおススメする。

チームメンバーが変わったり、変わらなくても1年に1回ぐらい定期開催することで、チームの健康診断的に使って頂くのも有効であると考えている。

準備をきちんと行えば難しくないワークショップなので、ぜひ時間を作って取り組んでいただければと思う。

では、また。